知育に最適!「モンテッソーリ教具6選」モンテッソーリ教育とは?

将棋の藤井名人が受けた教育法として注目されている「モンテッソーリ教育」において、知育に使われるおもちゃや道具、教材は「モンテッソーリ教具」と呼ばれ、様々なものが販売されています。

その中でもおすすめの「モンテッソーリ教具」を6つご紹介いたします。

モンテッソーリ教育とは

アメリカでは2度にわたってブームが起こり、アメリカ全土に普及した教育法として、アメリカの私立をはじめ数百の公立学校でもプログラムが導入され、3000ヶ所のモンテッソーリ教育を行う保育施設があると言われています。
アメリカと比べるとまだ数が少ないですが、日本でもモンテッソーリのプログラムを導入する幼稚園や保育施設が存在します。

大人からの一方的な教育を行わずに、子供たちの自発性を重んじた自由な環境を提供するのが、モンテッソーリ教育の特徴です。

考案者であるマリア・モンテッソーリは、すべての子供は「自らを伸ばす力」を持っているため、大人は子供に教えるのではなく、子供が自ら学ぶことをサポートする役目に徹するように説いています。
大人が手を出したり止めたりせず、周りのものが見えなくなるほど集中するような時間を過ごせるような環境を用意します。

下記のような、世界で活躍する著名人がモンテッソーリ教育を受けていたことから、自分の子供も同様に優秀な大人に育って欲しいと願う親達に人気の教育法です。

モンテッソーリ教育を受けた著名人

将棋の藤井名人の他にも、多くの有名人がモンテッソーリ教育を受けています。

ジェフ・ベゾス (Amazon.com創立者)
サーゲイ・ブリン (Google創立者)
ラリー・ペイジ (Google創立者)
モンテッソーリ教育 – Wikipedia

モンテッソーリ教具の特徴

触感にこだわっている

モンテッソーリ教具のほとんどは手触りのよい木で作られています。

教具毎に目的が備わっている

数の概念が身につく教具や、グループ分けや物体の形状の概念が身につく教具など、教具それぞれに今後の学びに役立つような目的が備わっています。

遊びながら自然に学ぶことができる

大人から押し付けられることなく、自発的に遊びながら学ぶことができるのが、モンテッソーリ教具のメリットです。

モンテッソーリ教具「円柱さし」


四色のシリンダーと対になる穴の空いたブロックで遊ぶ玩具です。
木の質感が上品で、手触りも良いです。
シリンダーは色ごとに五本ずつで、それぞれ高さか太さ(径),あるいはその両方が異なります。
その規則性は以下の通りです。
赤 :高さは一定、太さがそれぞれ異なる
黄 :高さがそれぞれ異なるが、太さが一定
青 :高くなるにつれて細くなる
黄緑:高くなるにつれて太くなる

触覚の発達を促す

シリンダーやブロックを触ることで指先の微細な力加減を調節する訓練になります。特にシリンダーの先端はつまみやすいデザインとなっており、盛んな運動訓練を促します。

集中力を鍛える

子供は教具で熱心に遊ぶことで集中力を鍛えます。後ほどご紹介する遊び方を参考にしながら、お子様と一緒に遊んであげてください。大人が楽しそうに教具で遊んでいる様子を見ることで、子供も教具に興味を持ち、自分の意思で遊ぶようになるでしょう。

遊び方は無限大

全てのシリンダーを取り外して混ぜ、ブロックにはめこんでいくのが基本的な遊び方になります。最初は一つのブロックに。次は二つに。といった具合にレベルを上げることができます。簡単すぎるという場合には目隠しをした状態でこのゲームにチャレンジするのもおすすめです。指先の感覚だけを頼りにはめ込んでいくと意外に時間がかかりますし、完成させて目隠しをとると何か新しい発見をすることが出来るかもしれません。また、ルールにとらわれず積み上げたり転がしたりして自由に遊ぶこともできます。

誤飲に注意

小さなシリンダーをお子様が誤って飲み込んでしまう恐れがありますので、お子様が円柱さしで遊んでいるときはその様子を見守ってあげてください。

モンテッソーリ教具「ひも通し」


チーズの複数の穴にクレヨン型のネズミが付いたひもを通していくという、3歳以上から遊べるとってもシンプルな玩具です。
木製で本体とひも通しが繋がっていて、ある程度の大きさがあるので飲み込む心配もなくお子様に安心安全な玩具です。
モンテッソーリの感覚教育に基づいた知育玩具で、指を使って遊ぶことで脳トレになり、一人遊びに集中する事で集中力が身につきます。

ひも通しの遊び方

チーズの全ての穴にねずみのひもを通していきます。
但し、一度通した穴は二度は通せません。
全ての穴は方向や位置が異なり、面に対して穴が斜めに空いているので、穴の位置と向きを考えながら通していかなければ全ての穴に通すことができません。

適度な難易度とサイズ

大人には簡単に通せるひも通しですが、一度通した穴には二度は通せないのとひもの長さも考えなければひもの長さが足りないという事もあるのでお子様には丁度いい難易度かもしれません。

ひも通しは、子供が好きな手遊び玩具です。一人で黙々と遊べる為、車内等で移動中じっとしているのが難しいお子様にはピッタリな玩具です。

軽くて片手サイズなのでカバンにすっぽりと入れて持ち運びにもいいサイズです。

モンテッソーリ教具「型はめ」


天然木素材で手に馴染み温かみがあり、色もカラフルで立体的なパズルです。

積み木をしたり、型はめをしたり遊び方は色々で、遊びながら色彩感覚や立体感覚を身に付ける事が出来ます。

1歳から遊んで頂ける積み木型はめパズルは、3枚組みになっています。

積み木

好きな色や形で自由に積み木をしてみよう!

型はめの板を裏返すと、ちょうど遊ぶ台になっていいですね。

ただただ積み重ねていくだけでも創造力を高める事が出来ます。

丸い形はコロコロ転がり、斜めの面は滑る、平らな面は積むことが出来る。そうして、一つ一つ形の特長を確立していきます。

型はめ

型に合った形を見つけてはめていけるかな?

型はめをする事で、丸、四角、三角、星、十字など様々な立体の形を目と手で認識していきます。

半丸と半丸で丸、長方形と長方形で四角、五角形と五角形で六角形など組み合わせて一つの形にしなければ型には収まりません。

型に形をはめる時にスペースに余裕があるのではめやすいです。

色んな遊び方

色分けをしたり、形分けをしたり、数を数えたり色んな遊び方を見つけて、遊びながら知育が出来ます。


モンテッソーリ教具「幾何学立体」

色んな形の木製ブロックで遊ぶ事により、視覚と感覚の協調が行われ立体認知・空間認知が広がります。
木製ブロックは、触り心地良く手に馴染む滑らかなフォルムで、とても子供が握りやすい大きさです。
対象年齢が3才以上とありますが、3歳未満でも遊べそうな手遊び玩具です。
ブロックには、尖った部分もあるので、大人の方が見守ってあげましょう。

手探り形当て遊び

「袋に入ったブロックはどんな形?」と大人が質問をした後にお子様が手探りで取り出し、形を確認するという感覚を重視した遊びです。
まずは、袋の中で手探りにブロックを触ってみましょう!

感覚だけで微妙な形の違いを判断する手探り形当て遊びは、目に見えない物を触る事で「どんな形をしているだろう?」と創造性も高めます。
2セットあれば、一方のブロックの形を確認しながらもう一方のブロックを袋の中へ入れて探る事ができます。
触覚に視覚も加わりより形の判断がしやすくなります。


モンテッソーリ教具「赤い棒 ミニサイズ」

一見、種も仕掛けもない木製の赤く塗られた長細い棒です。

最長で20cmの棒と最小で2cmの棒があり、長さは全部で10サイズ、各サイズ2本ずつの計20本が木製のケースにスッポリと入っています。

この赤い棒は、ミニサイズになりますが、これとは別に、長さ10cm~100cmのビッグサイズも販売されているようです。

しかし、この何の変哲もない”赤い棒”ですが、どういう訳か・・・2cm間隔で長くなっているではありませんか!?
とりあえず、ケースから取り出し、様々なサイズの棒を見比べ並べてみる事にしました。
何となく、長いものから並べたりしていると・・・早くも、この玩具の目的に気づいてしまいました。
なるほど!この棒はただの棒ではない!これは、2cmずつ違う棒を比較する事で、長さの感覚を身に付ける事が出来る玩具なんだ!と。
この赤い棒は、自由に遊ぶ事で、長さ・幅・高さの概念を視覚的に理解する事が出来るのです。
そして、暫時的に棒が長くなっている事で数学的な感覚を養う糸口にもなり、重さ・量などについても感覚的な理解を得る事が出来るという訳です。
つまり、この”赤い棒”は、モンテッソーリ教育でいう”感覚教育”という分野の感覚を養う教具になります。
それでは、この”赤い棒”を使って他にどんな遊び方が出来るのでしょうか?

遊び方

「赤い棒」についての遊び方の説明等は無い為、2cmずつ違う棒を並べて視覚的に長さの感覚を掴む遊び方をするのも、この「赤い棒」の遊び方です。

子供達にとっては、ただ長さが均等に違う赤い棒を並べるという感覚遊びをするだけでは少し物足りなくなるかもしれません。

しかし、それこそがこのモンテッソーリ教育の原点なのです。

子供達は、手に取るともっと他に面白い遊び方は出来ないだろうか〜?と何も無い所からこそ新しい遊び方を生み出そうとします。

「子どもには、自分を育てる力が備わっている」という「自己教育力」の存在がモンテッソーリ教育の前提となっています。

そういえば、この赤い棒は、初めて見た時には、長方形のケースの中にキレイに収まっていました。

長方形にする為には、大きい棒から又は小さい棒から階段の様に並べていき、今度は、先程とは反対に小さい棒から又は大きい棒から噛み合わせるように並べます。

そうすると、一つの長方形になります。

赤い棒2つは同じ長さでも、10サイズそれぞれサイズが違う棒がこの長方形のケースにキレイに収まる不思議!

子供達は「どうして?」という疑問を持つ事で試行錯誤しながら答えを出し考える力を育てていく事が出来るのです。

初めにケースに入っていたのだから、長さを確認しながら組み合わせていけば大人は簡単に長方形を作る事は出来るのかもしれませんが、子供達にとっては、これから見て触って考えて試す事で理解していこうという段階です。

子供達は、大人よりも考える時間が必要です。

単純且つシンプルな遊びにこそ新しい発見による最初の学びがある!そう気づかされると、いきなり、難しい学びをさせるのは無理難題というものです。

このシンプルな「赤い棒」で、もっと他に色んな遊び方が出来るのではないか?と子供達は創造力を掻き立てられる事でしょう。

まさに、自分で考え取り組むというのを教育のスタイルとしているモンテッソーリ教育に適した玩具です。

モンテッソーリ教具「100並べセット」

モンテッソーリ教育に基づいて考えられた教材で、中でも算数教育の為の数学的な玩具です。

遊び方は、1から100までの数字が書かれた100個の木製のチップを青いボードの上にただ並べていくだけのシンプルな内容で、遊ぶ事で数のお勉強ができます。

チップに書かれている数字を見て小さい数から大きい数までの順番を記憶していき、指を使いながら、一つ一つのチップを動かすというのがこの玩具のポイントです。

数字をただ見て覚えるよりも、チップを並べながら数字を覚える方が、指を使う事で脳が活性化し、より記憶力が上がります。

2つの枠に分けられた木製のチップ入れ箱もついているので、チップを50枚ずつ分け入れ、50までの数字と100までの数字に分類でき、バラバラにならずに済みます。

100並べ

 

コントロールチャートが付いているので、初めはコントロールチャートとチップとを見比べながら同じ数字の場所へ置いていくと分かりやすいと思います。

初めは小さい数から10の数まで並べていき、出来るようになれば、20、30・・・100まで並べます。

100まで並べる事が出来たら、今度は、大きい数から並べてみましょう!

出来るようになれば、ボードでもやってみましょう!

縦並べ

数字の穴埋め

ドミノ倒し

積み木


モンテッソーリ教具のまとめ

どの教具にもそれぞれの目的が備わっており、夢中になって遊ぶことの出来る魅力的なおもちゃです。

モンテッソーリ教具を買っても「これをやりなさい」と押し付けるようなことなく、遊ばない場合には子供自らが興味を持つまで隅に置いておいたり、親がその教具で遊んでいるところを子供に見せることで、子供が「かして」「遊びたい」と言葉で言ったり、そのような意思を示した場合に渡すなどすることも有効です。

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