世界的に人気な資源開拓ボードゲーム「カタン」
目次
カタンとは
「カタン」(または「カタンの開拓者たち」)は、無人島カタンを自分が有利なように開拓していくゲームです。
世界的に遊ばれているボードゲームですが、日本ではそこまで有名ではないゲームでもあります。
サイコロと交渉がものを言う、戦略も絡む3〜4人用のゲームになっています(専用の拡張があれば5〜6人でも)。
セット内容
内容物は以下の通りです。
- 地形ゲームボード(パネル付き、19枚)
- 海フレーム(パネル付き、6枚)
- 数字チップ(パネル付き、18枚)
- ボーナスカード(パネル付き)
- プレイ時のガイドカード(パネル付き)
- コマ(4色×24個、盗賊コマ)
- ダイス(2個)
- カード(資源カード5種×19枚、発展カード×25枚)
箱を開けるとこんなふうになっています。
ゲームボードはパネルから自分で外すようになっています。
指で軽く押すときれいに取れました。
左下のものがボーナスカードとプレイ時のガイドカードになります(詳細下記)。
コマはこんな感じです。
造形もこだわっており、色使いもきれいですね。
細かいコマの種類と数は以下の通りです。
カードには、資源カード、発展カードがあります。
これらはゲーム中に手札となります。
発展カードの中身は「騎士カード」(右上)、「進歩カード」(左)、「ポイントカード」(右下)があります。
遊び方
ゲームの流れ
カタンでは、10ポイントを獲得し、自分のターンで勝利宣言をした人が勝利します。
10ポイントになっていたけれど、手番が回ってくる前に負けてしまった、なんて展開もありえます。
いかにして複数ある得点方法から誰よりも先に10ポイントを手に入れるか、そのためにどう動くかが鍵となるボードゲームです。
<得点方法>
- 「開拓地」「都市」保有(各1、2ポイント)
- ボーナスカード「最長交易路」「最大騎士力」(各2ポイント)
- 「発展カード」内のポイントカード(各1ポイント×5枚)
「街道」や「開拓地」を新しく建設したり、すでにある「開拓地」を「都市」へグレードアップするためには、資源カードが必要になってきます。
カタンでは誰かの手番のたびにサイコロが2つ振られ、その合計値と同じ数字チップの地形タイルから資源が出てきます。
そのタイルへ自分の「開拓地」か「都市」が隣接して置かれていれば、その資源を手に入れることができます。
手にできない資源を求めて他プレイヤーと交渉をしたり、港で取引をして交換したりと、10ポイント獲得目指してカタン島の開拓競争を打ち勝っていきましょう。
ゲームの準備
カタンで遊ぶためには、まずゲームボードの準備をします。
6枚ある海パーツを六角形の形に組み立てます。
次に、その枠に当てはまるように地形タイルと、地形タイルの上に1枚ずつ数字チップを並べていきます。
初めて遊ぶ場合や慣れていないプレイヤーがいるときは、説明書にある「初期配置例」に従っておくとバランス良く遊べます。
また盗賊コマは、一枚だけ存在する「砂漠」の地形タイルの上に数字チップの代わりに置いておきます。
「資源カード」は種類別に分けて横に置き、「発展カード」はよく混ぜて裏向きの山札にしておきます。
これで準備は完了です。
ゲーム開始 最初のコマを置く
ゲーム開始時、まず順番を決めます。
じゃんけんなどで勝ったプレイヤーを親とし、時計回りで初期の「開拓地」1つ「街道」1本のセットを各プレイヤーはボード上へ配置していきます。
「開拓地」が置ける場所は地形タイルの角の部分です。
「街道」はその後道を伸ばして行きたい方向へ置くといいでしょう。
このときの順番は、時計回りに親〜4番目のプレイヤーの順に1セットを置き、その後逆順で4番目のプレイヤーから2セット目を配置していくことになります。
※「初期配置例」を使用する場合、この処理は飛ばして指定された場所へ置いておきます。
プレイヤーは2つ目の「開拓地」を置いた箇所に隣接する地形タイルを参照し、その資源カードをもらえば、ゲーム開始の最初の処理は終了です。
手番を回していく
親から時計回りに手番を始めていきます。
手番のプレイヤーは以下のことを行います。
- サイコロを2つ振り、その合計値の数字の地形タイルに「開拓地」「都市」を持つプレイヤーは全員、その地形に対応する資源カードを受け取る(都市だと2枚)
- サイコロの出目が7だった場合、盗賊コマを動かして処理をする(下記に詳細)
- 好きなだけ以下のアクションをし、次のプレイヤーへ手番を回す
- 資源カードを交換する(交渉または港交換)
- 街道、開拓地を建設する
- 開拓地を都市にする
- 発展カードを買う
- 発展カードを使う(1手番に1回、前手番までに買ったもののみ)
上記の<得点方法>から、できるだけ早く10ポイントを獲得できるように、あとは手番を回していくだけです。
サイコロを振りますから、あの目が出ればよかったのに!ここでこの出目が出るとは!と戦略だけでもうまくいかない場面も現れてきます。
そこでうまく使いたいのが盗賊コマです。
盗賊の処理
サイコロを振って、7が出たときに盗賊コマが動くことになります。
7は一番出やすい出目ですが、このとき資源カードは誰ももらえません。
プレイヤーは全員自分の手札が8枚以上あるかどうかを確認し、あった場合は端数切り捨てで半分の枚数を捨てなければなりません。
そのあと、手番のプレイヤーは盗賊コマを好きな地形タイルへ動かします。
他人がよく資源を生み出している地形へ置くとよいでしょう。
そこの地形タイルからは、盗賊コマが再び動くときまで資源カードを得ることができなくなるのです。
そして、手番のプレイヤーはその地形タイルに隣接して「開拓地」「都市」を置いているプレイヤーの1人から、ランダムに1枚資源カードを奪い取ります。
妨害しつつ、自分は有利に進めることができる処理ですね!
盗賊コマを動かすことはは、「発展カード」内にある「騎士カード」を使うことでも可能です。
勝利を目指してーー10ポイントにたどり着くためには
10ポイントを獲得することを目指すゲームですが、ではどうやって動いていけばいいのでしょう。
ポイントを獲得する4つの得点方法に沿って見ていきましょう。
「開拓地」「都市」保有ポイント(1,2ポイント)
全員2つの「開拓地」を保有してゲームがスタートするので、2点は持っています。
問題はあと8点をどう稼ぐかですね。
その一つの手段が、「開拓地」を新たに建てる、もしくは「開拓地」を「都市」へしていく方法になります。
すでに持っている「開拓地」を都市にするだけではポイント獲得に限界があるため、多くの場合は序盤「街道」を先へ伸ばしていき新たな「開拓地」を建設することをプレイヤーは目指します。
建設のためには右にあるような資源が大切なため、自分がどうやってポイント稼いでいくのが効率的か考えながら進めていくといいでしょう。
「都市」を建設すれば得られる資源が2倍となるため、誰よりもリードするために「都市」を優先することもできるでしょう。
ボーナスカード「最長交易路」(2ポイント)
5つ以上「街道」を伸ばしており、誰よりも長いプレイヤーが獲得できるボーナスカードです。
「街道」を伸ばしていくことは、意外と難しいです。
4人プレイのときは特に、4人が自由に「街道」を伸ばし、1色だけで構成された「交易路」の距離はどこかで止められることがほとんどです。
しかし、5つ以上につながれば獲得できるため、多くの場合ゲーム中盤〜終盤には誰かがこのボーナスカード「最長交易路」を獲得していることでしょう。
「街道」を作るために必要な「木材」「レンガ」の資源カードを多く手にできるような位置に、「開拓地」などを建設しているプレイヤーは狙うといいのではないでしょうか。
ボーナスカード「最大騎士力」(2ポイント)
「発展カード」の中には強力な効果を発揮するカードがあります。
小麦、羊毛、鉱石で買うことができる「発展カード」に最も多く含まれている「騎士カード」はその1つです。
盗賊コマを動かすことができる「騎士カード」を使ったプレイヤーは、3枚以上かつ、誰よりも多く使っていた場合即座に、ボーナスカード「最大騎士力」を獲得します。
誰も「発展カード」をあまり引いていない局面ならば、「最長交易路」よりもキープがたやすいポイント源でもあります。
小麦などのコストを確保できるプレイヤーは、盗賊で他プレイヤーを脅かしつつ自分はポイントを稼いでいってみましょう。
「発展カード」内のポイントカード(1ポイント)
「発展カード」の中には、また、引くだけでポイント1点になるカードも存在しています。
25枚中5枚入っていますので、5分の1で引くことができますね。
このカードが最終的な決め手になることもままあります。
「発展カード」を優先するか、地道に「開拓地」を建てることを優先するか、あるいは他の方法を模索するか……。
このように「カタン」では、様々なやり方で10ポイントを目指すことができます。
まとめ
交渉や幅広い戦略、遊ぶたびに場所を自在に変化させられるマップなどが「カタン」の魅力だと言えます。
そんな世界的にも有名な「カタン」は、様々な拡張やシリーズ作品が発売されています。
拡張とは、スタンダード版と組み合わせて遊べる追加のゲームセットです。
5〜6人用にする拡張や海を舞台にできる拡張、アメリカと鉄道をテーマにしたもの、ゲーム・オブ・スローンズ版なんてものまで。
スタンダードなものを遊び慣れたら、他の拡張やシリーズ作品も見てみるといいと思います。
また遊んでいるとダイスがコロコロ転がっていくので、ダイストレイになるものがあると遊びやすいですね。